姪・みなみ(前編)

この前の正月、姉が姪連れて帰ってきたんだよ。中2って結構大人なんだな。姪と二人で俺の部屋で暖房つけながら暫く会話してたら、「ちょっと暑いね」って言ってセーター脱ぎ始めるの。別にそこまではなんともなかったんだが、「お兄ちゃん(俺のことお兄ちゃんって呼んでる)、エッチな本ないの〜?」って言いながら俺のベッドに上がって探し始めたんだ。でもスカートだからパンツ丸見えなワケ。んでもって白くて細い足してるワケ。いくらガキとは言え、さすがに躊躇しながら、「あるワケねーだろ」と言って、姪をベッドから下ろそうとしたんだよ。そしたら「やだ!お兄ちゃんどこ触ってんのよぅ〜」とか言い出すのよ。別に変なとこなんか触ってねーよ。それに中2なんてまだまだガキじゃん?ところが、いい匂いするんだよ。ついこの前までションベンくさいガキだったくせに。で俺も思わず「シャンプー、いい匂いだな」て言ったら、「嗅いでみる?」て俺の前に立つわけ。身長差あるから頭がちょうど俺の鼻のあたりに来るんだよ。そしたらさ、何かさ、体が接近すると相手の体温が伝わってくるじゃん。体が直接触れ合ってるわけじゃないけどさ。心臓がドキドキしてるのが伝わってくるじゃん。で、俺もボゥッとなって思わず姪を抱きしめちった・・・。やっぱり中学生てガキなんだろうな、姪はぜんぜん警戒してないのか俺に抱きついてきて「昔よくお兄ちゃんに抱っこしてもらってたよね」て。「ああ、おまえ俺に抱っこされながらウンコもらしたことあるよなw」で姪も「もーっ、早く忘れてよっ、最悪!!」とか言いつつなんだか温かくて、いい匂いで、二人でまた〜り抱き合ってた。まだまだ姪も子供なんだな・・・て思ってさ。ところが、まだ中学生だし、小さい頃から細くて骨っぽいイメージだったんだが、意外とふっくら柔らかい体なわけ。あったかくて気持ちいいし。いい匂いするし。で俺のが勝手に非常事態になりはじめた。ばれないように腰を引いて不自然な格好で立ってた。すると姪が俺を見上げたのさ。ガキのくせにゾクゾクするような妖しい顔してて、「なんだよ、鼻毛でも見えるのか?」と誤魔化したんだが、ずーと黙って視線を外さず見つめてくるのさ。で俺も「なんだよ、にらめっこかよ。おまえいつも俺に負けてたじゃん」といって苦し紛れに姪の瞳を見つめ返した。姪の瞳をずっと見つめていると、だんだん黒目の部分が大きくなっていくような錯覚に陥って、なんだか前にもこういう感じのことあったなあ、デジャヴってやつだなあ、そういやこいつの瞳はけっこう青っぽい黒なんだよなあ、赤ん坊のころと変わらないキレイな目だなあ、と催眠術にかかったようにぼんやりしてた。いきなり姪が俺のお尻を撫でたのさ。俺も「ひょえっ」て変な声出しちまって、姪はキャッキャッ笑ってんの。「私の勝ち〜」「はぁ?ふざけんな、反則だろーがっ」「お兄ちゃんもさっき私のお尻さわったじゃんw」だから触ってねーよ。姪は笑いが止まらなくて苦しそうに俺の胸に顔を押しつけてきて、「だって、お兄ちゃん面白いんだもん。ずっとお尻うしろに突き出してんだもんw」「いやっ、つうかアレなんだよ」俺焦った。ボッキバレタ?「俺腰痛持ちじゃん?サッカーやってたときの?寒い日は痛い?」俺なぜ疑問形?そしたら、得意げな顔でグイグイ俺をベッドに押していくわけ。「私マッサージ、ほんとウマイんだよ!寝て!!」で、俺がベッドにうつぶせになったら、いきなり腰の上にまたがって座るのさ。「だから腰がいてーんだよ、なんで痛いところに座るんだよ?」ホントは腰なんて痛くないんだけどさ。すると、「だって寒いとき痛むんでしょ。あっためなきゃダメだよ。温湿布だよ」いや、でも、「ダ〜メ!患者さんは文句いっちゃいけないんだよ!お兄ちゃんだって患者さんが文句いったり動いたときは怒ってたじゃん!」たしかに姪がまだ小さいころ、お医者さんごっこしてるときに・・・って、おい、お医者さんごっこ覚えてんのかよっ!!ヤバイ・・・。どれくらい覚えてるんだろ??そんな俺の動揺を知ってか知らずか、姪は背中をマッサージしはじめた。たしかに気持ちいい。しかもいい匂い。前後に体揺らすたびに髪から香りが広がるわけ。つうか髪だけじゃない、なんつうか体全体からいい匂いがただよってるわけ。しかも一生懸命動いて体温あがったのか、ほのかに汗のにおいも混じってるようなエロい匂いなのさ。つうか一生懸命背中さすりすぎなんだよ。おれのトレーナーまくれてズリ上がってんじゃん。そのトレーナーまくれて素肌でてるところに姪が座りなおしたわけ。肩揉みするために少し前に移動したぽい。でもスカート短めだから直接パンツが俺の背中に当たってるわけ。なんつうか、なんともいえない感触。なんか温かくて柔らかいのが木綿の布切れ一枚でへだてて密着しててさ、力いれて踏んばって肩もむとき、俺の皮膚に押しつけられて、こすりつけられて、それで俺もなんか緊張して変な汗かいてしまってさ、布切れも俺の汗を吸い込んだのか湿気てきたような感じなわけですよ。つうかガチガチになったチンコに自分と姪の二人分の体重のってマジで痛い。で険しい顔してたら「痛い?強すぎた?」て聞いてきた。俺もあわてて「イヤ、すげー気持ちいい。マジでうまいじゃん」とほめた。チンコは痛いけど。「でしょー、だって部員にいつもやってるもん。サッカー部のマネージャーだから」「えっ、おまえ部員たちにこんなサービスしてやってんの?」「そうだよ〜、だってマネージャーじゃん。みんな喜ぶしさ。練習おわったあと大人気だよ」ちとショック。なんか姪がユルイ馬鹿女みたいじゃん。ところが姪はニヤニヤして「あれ〜、お兄ちゃん、嫉妬してんのぉ?」とか言いだした。そしていきなり身をかがめて、俺の耳にフゥッと息をかけやがった。俺もびっくりして思わず「あん!!」とかキモイ声だした。姪大爆笑。つうか、おれとおまえは叔父と姪だろうが。「いや、だからあ、なんで俺がおまえに嫉妬すんだよw」「うわっ、冷た〜い。だって昔あたしが『大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるんだ』ていったら『いいよ』て言ってたじゃん」「そんなもん子供相手によくある話だろうがよw。だって血つながってんだぜ?」「あっそう!ふ〜ん、そ〜なんだ!」しばらく沈黙が続いた。いつのまにかマッサージも止まってる。「だって、お兄ちゃんがお嫁さんにしてくれる、ていうから私だっていろいろ我慢してたんじゃん・・・」ハァ?「医者さんごっこのときとか恥ずかしかったんだよ!?」げっ、一瞬にしてチンコ縮んだ。そのあとは二人とも黙り込んでエアコンの音だけ。姪はずっと俺の腰にすわって指で俺の背中になんか書いてんのさ。つうか前日K−1みてるときは元日からこんな修羅場になるなんて思ってもなかった。曙藁った天罰だよ、曙さんスマソ、などととりとめもなく思考が流れていく。と、いきなり、姪のケータイが鳴ってビックリした。つうか着メロ、ORANGE RANGEかよw姪はメールに目を通すと「じゃあ、彼氏と初詣いってくるから」と言って、ベッドから飛び降りた。「えっ、おまえ彼氏いんの?」「うーん・・・?」「何じゃそりゃw」「前から付き合ってて言われてたけど、でも今日から付き合うことにした」つうか、なんかサバサバした態度なってる・・・よそよそしい。姪はデカイ音たてて部屋のドアを閉めると階段下りていった。そして、次の日から俺は仕事始まって日常に戻った。俺の工場は年中操業。正月とか関係なし。仕事中、お尻の感触思い出してずっとボッキしてたwでもチンコ勃っててもウツなのさ。お医者さんごっこの件もあるし、姪の思わせぶりな態度も悩む。さらに変な話だが、正直嫉妬してムカついてた。俺のこと好きなんだったら、ワキメふらずに一途でいろよ、と。なんで好きでもない男と付き合うんだよ、みたいな。いや、叔父と姪だから変な話だが・・・。すると成人の日、おふくろに姉貴の家へのお使いを頼まれたのさ。正月に海外いった親戚が姉ん家への土産もウチに置いていったんで持っていけと。俺は祝日出勤だったので仕事帰りにいくことにした。原チャリで1時間かかった。着いたの夜7時。寒くて死ぬかと思った。しかも姉貴の家ピンポンおしても誰も出てこねーし。で庭にまわった。植え込みにでも隠して、あとで電話かけて場所教えようと思って。そしたら、電気は消えてんだけど居間のテレビだけついてんのよ。音消えてて久本雅美が口パクしてんの。ん?いるじゃん。ソファで姪が眠ってた。ガラス戸バンバン叩いて起こす。「お兄ちゃん…。どうしたの?」「これ、松戸の叔母さんたちのお土産」俺は土産を義兄の仏前にそなえて線香をあげた。居間にもどると姪は黙り込んでる。気まずい…あー、えーと、「姉貴は?」「なんかねぇ、おととい夜勤の人が倒れて入院したんだって。しばらく変則シフトで遅くなるってさ」「ふ〜ん…。じゃあ、お前夜一人で留守番?」「うん」「あっはw、怖いよ〜、出るよ〜w」「もぉ、やめてよー」「いやあ、冬のほうが実は出るんだよ。特に水周り。トイレとか」「やめてって言ってるじゃんっ!」情けない顔して猫パンチうってきたw。「おれの高校でもさー、中絶した女の子が夜中にトイレいったらさ」姪は耳をふさいで「あーあーっ、聞こえませーんっ」と首を振り出した。髪がゆれるたびにいい匂い。デジャヴだよ・・・「便器のフタあけたらさ、胎児の頭がこっち睨んでて」「もぉー、やめてったらー!!」「で、びっくりして逃げようとしてドア開けたら血まみれの白衣のお医者さんがメスもって立っててさ」姪は怒って居間を出て行った。やりすぎた?しょうがねえ、帰るか・・・すると姪はまた帰ってきて、ふっくれ面で俺のそばにちょこんと座った。「どうした?」「・・・」「ははぁーん、怖いんだろ」「別に怖くないもんっ」「あっそ。まあ俺、明日あるから帰るわ。姉貴によろしく」俺は立ち上がった。と「ちょっとダメだよぅ、もうちょっと待ってよぉ」としがみついてきた。と、いきなり家の電話が鳴った。びっくりして俺の後ろに隠れる。「電話だっつーのw」姪はアッカンベーして電話にでた。「あっ、おかあさん?・・・。うん。・・・。うん。いま叔父さんいるよ」姉貴かららしい。電話かわると、トラブルおきて米本社に問い合わせ中なんだが、英語しゃべれるやつが夜勤にはいない(入院した)ので、今日は帰れそうにない、ホテル宿泊とのこと。最近物騒だし、俺が姉貴ん家に泊まることになった。メンドクサー。とりあえず「おい、おれシャワー浴びるからな」「えっ、出るんだよー。冬には水周りは出るんだよーっ」「出ねえよw」ん?風呂わいてんじゃん・・・。俺は体をあらうとゆったり湯船につかった。と、脱衣場のドアが開く音がして「お兄ちゃん?」「ん?」「私もいまオフロ入る・・・」「はぁ?」思わず大声がでた。「だって今入らないと・・・。一人で入るの怖いもん」「んなもんダメに決まってんだろっ」「ダメじゃないよぉ、お兄ちゃんが目つぶっとけばいいんじゃんっ」「・・・」まあ俺も責任あるし、やっぱり男ですから。スケベですから。「しょーがねーなあ、入ってこい」姪は脱衣場に入って服を脱ぎだした。曇りガラスだからハッキリ見えないYO!!スカートがパサッと落ちた。ピンクや白の部分がはぎとられて肌色に変わっていく・・・後ろに手をまわしてブラをとる。そして前かがみになりながら両手でパンツを膝まで下ろした。突き出されたお尻が曇りガラスに接近して解像度が上がる。白いっす。おれはもうカチンコチンコだった。工場のおっさん達に連れていかれたストリップよりエロい。「お兄ちゃん目つぶってる?」「んん?ああっ、大丈夫」ガラス戸があいて姪が入ってきた。蛇口をひねって洗面器に湯をためてる音がする。と思いきや、俺の頭にザッパーンと冷水を浴びせやがった。「なんだよっ、おいっ!」おれは目を開けて振りむいた。「さっき私をイジメた天罰だよっ!」姪はスゲー楽しそうに笑ってる。チキショーっ、タオル巻いてて見えませんっ!!と、姪は俺の視線に気づいて洗面器で叩いてきた。「えっち!いま変なとこ見たでしょっ!」おれは慌てて目を閉じた。「ばーか、おれはペチャパイには興味ないから安心しろって」「ペチャパイじゃないですぅー、Cカップですぅ」「いや、おまえウソつくときはもっとリアリティのあるウソつけよw」「・・・。でもBはあるもんっ」「はいはいw」「もー、ムカつくーっ」体を寄せてくる気配がしたんで、また叩かれるかと首をすくめた。が、俺の目にバスタオルをグルグルまいて目隠ししやがった。「おいおい、信用してないのかよ」「あったりまえだよ、お兄ちゃんえっちだもん」姪は上機嫌で歌いながらシャワーを使い出した。しかし、ここらへんがしょせん中2の頭の限界w頭から水かぶるときは口を閉じるから歌は止まる。もちろんそのときは目とじてるはずだから目隠し上げて覗いてもバレない。たぶん。で案の定、途中で歌が止まった。ソーッと目隠しをずらすと、姪は背を向けて前屈みで髪を洗ってた。色白のほっそりした体つき。プリプリしたお尻。張りのある肌は水をはじいてた。俺は見とれた。安田美沙子川村ゆきえのファンなんだが、しかし姪の尻は負けじと劣らない。ちと小振りだけど。昔こいつが赤ちゃんでトイレトレーニングしてたころ、お漏らしせずにトイレでオシッコできると、得意気に下半身すっぽんぽんのまま駆け出してきて、俺は「えらいねー、お漏らししなかったの」と抱えあげて大げさに褒めてた。あの蒙古班あって片手に収まるくらいだった尻が・・・ふと我にかえって視線を上げると、姪が手をとめて鏡越しに俺を見ていた。ヤヴェ・・・ばれますた・・・が姪は何も言わない。濡れてる髪をかきあげて黙って俺を見つめてきたまま。青みがかった黒目に吸いこまれそうな気がして、俺は「ゴメン」といって目をそらした。息苦しい沈黙が続く。なんでキャアキャア騒がないんだよ。洗面器で叩かれた方が気が楽だろ。「ねえお兄ちゃん」「ん?」「見てもいいよ」ハァ?姪は立ち上がり、前を隠さずに堂々とこっち向いて、俺の目隠しのバスタオルをとった。俺は慌てて目を閉じる。「見たいところ見せてあげる。好きなポーズしてあげるよ」・・・。また沈黙が続いた。やがて姪は再び背を向けてシャワーを浴び始めた。今や見放題なんだが見れない。「お兄ちゃん、そんなんだから彼女できないんだよ」・・・。「今日さぁ、ショウが家に来てさあ」ショウ?なんかパチ屋の駐車場で蒸し殺されてそうな名前だ・・・「ショウすごいエッチでさあ、キスするときは舌いれてくるんだよー」・・・。嫌な予感。聞きたくない話聞かされる予感。「つうか彼氏と付き合いだしたの正月じゃなかったけ?もうキスしてんの?」「んー、初詣の帰りにキスしたよ。だって彼女になったんだもん」俺は心臓がバクバクし始めた。お前初詣の直前まで俺に思わせぶりな態度とってたじゃんよ。そんな尻軽なの?「で今日の昼、ショウが家に来たのぉ。でさぁ、キスしてたらさ、服脱がそうとしてきたんだよねー」「ダメだろっ、お前まだ中学生なんだから」「でもみんなしてるよ。雑誌にものってるもん」「そんな周りのアホが何してようがカンケーないだろ!」「お兄ちゃんだって私が何しようがカンケーないじゃん」「・・・」すると姪は浴槽のへりにアゴをのせて俺の顔を覗き込んできた。「ねえ、嫉妬してるの?」「・・・」「私はお兄ちゃんの姪なんでしょ?なのに嫉妬してるの?」「・・・」姪はニヤニヤしはじめた。「今の話、ぜ〜んぶ嘘w」「ハァ?」「ショウとは付き合ってないよぉ、初詣はいかなかったの」「おまえふざけんなよ、マジでキレルぞ、おい!」「はいはい、怒んないで」姪は俺の頭をクルリと反対にむけると、またバスタオルで目隠しした。「おまえさっき見てもいいって言ってたじゃん」「さっきはいいかなあと思ったけど、やっぱダメ!」なんじゃそりゃ?「お兄ちゃん、もっとはじっこ寄ってよぉ。私が入れないよぉ」「いや二人はムリ!入れないって!」「大丈夫だよぉー、ほら開けてよぉっ」姪は俺の両膝の間のスペースにお尻をねじこんできた。どうやら俺に背を向けて、両足の間に挟まる感じで座るつもりらしい。つうかムリだろ。物理的に無理。俺、工場で金型つくってるから3Dの把握能力あるのよ。が、容赦なく肉を押しつけてきた。プリプリしてる・・・案の定、お尻が張り出してるので膝のあいだにつっかえて通過できない。「やっぱムリだって!おまえケツでかいんだよ」「そんなことないよぉ、もうっ!むかつくぅ」姪はお尻を左右に振って俺の膝を押しのけるように腰を落とした。するとスポンとお尻が通り抜けた。いやあ、金属だと無理だけど肉だと弾力あるから通るもんだねえ。いったんお尻さえ抜けるとウェスト細いせいか余裕があった。つうか、この感触・・・「おい、おまえバスタオルくらい巻いて入ってこいよっ!」「だってバスタオル巻いてたら、その分窮屈になっちゃうでしょ〜。お兄ちゃんがさっきみたいに覗き見しなきゃいいんだよぉ」いや、そういう問題じゃねーだろ・・・「変なとこ触ったら大声だすからねっ」触るわけないって。だが万が一誤解うけるのも嫌なんで、これみよがしに浴槽の縁に両手をかけた。くそ、リラックスできねー!と、いきなり「やだっ、お尻触んないでよぅー」と裏拳かましてきた。「いや、さわってないって!だって、ほら、ここに手あるじゃん!」おれは浴槽の縁においてる両手をひらひらさせた。「・・・」なんだか納得いってない様子だ。まあね。実際さわったから。というより当たったから。と、いきなり姪が俺のすねを撫でてきやがった。「バカ、くすぐったいだろ!」「ねえねえ見て見て、すね毛がユラユラしてる〜、ワカメみた〜い」いや、おまえが目隠ししたから全く見えません。姪はユラユラしてる毛の手触りがおもしろいのか、肌に触れるか触れないかくらいの微妙なところで手のひらをサワサワ動かしてる。と、いきなり手のひらが太ももに移動した。目隠ししてると次の動作が全く予測つかないから心の準備ができないのよ。意表をつかれて俺は「あっ」と声がでた。「お兄ちゃん毛深いんだね〜」太ももはマジでやめて。もう破裂しそうなくらいカチカチンコ。つうか破裂したい。爆発したい。なにもかもぶち壊したい!そのとき肉棒が思わずぴくぴくして姪のお尻に当たった。ヤバイ。ずっと我慢してたせいか敏感になってる・・・先っぽがちょんちょんと触れただけなのにイキそうになった。ガマンしようと力をいれると再びチンコがぴくぴくしてまたお尻に当たってしまった。悪循環・・・その瞬間、姪がすばやく上半身をねじって、自分のお尻にさわったものをギュッと掴んだ。「つかまえたっ!現行犯タイホだよ!!」いきなり亀頭を強く握られてひとたまりもなかった。俺はビクンと痙攣して、姪の手のひらの中で暴発した。びゅっ、びゅっ、びゅっ!止まらねー!びゅっ、びゅっ、びゅっ!もうどうにでもなれ。もうしょーがない。俺は刹那的な気分になって射精の快感に集中した。姪はびっくりして「えっ、なに?なに?」だが次の瞬間、自分が何を握って何が起きたのか分かったらしい。「もぉーっ、何なのよぉっ!何さわらせるのよぉっ!」おまえが勝手に触ったんだろっつーの。でも何も言えなかった。射精がおわった途端、さっきまでの刹那的人格はどこかに消えうせて、いつも以上に冷静で聖人君子な自分になっていた。オナニーのときでもよくある。射精する直前までは「出た精液、プリンにかけて食べちゃおう」て盛り上がってて、でも射精したとたんに冷めてバカバカしくなってティッシュでふく。そんな感じ。すげー後悔・・・。姪相手に・・・。「もぉー、ヘンタイッ!お兄ちゃんのすけべっ!」姪は洗面器でひとしきり俺を叩くと、プリプリ怒りながら風呂場を出て行った。俺は目隠しをとってため息をついた。やっちまったなあ・・・浴槽をのぞきこむと、牛乳のんだあとの痰みたいなのが8つほどプカプカ浮遊してた。んー、何はともあれ生まれて初めてオナニーしたとき以来の大射精だった。あのときは机やラジカセはおろか、自分の顔や天井ちかくまで四方八方に飛び散ってた・・・風呂をあがると脱衣場の棚に男物のパジャマとトランクスが畳んで置いてある。死んだ義兄さんの物なのか、防虫剤の匂いがツンと鼻をつく。きっと姪が風呂に入る前に準備してくれてたんだろう。俺は本当に申し訳ないと思った。こんな叔父さんでゴメンな。台所をあさるとカップラーメンと食パンがあったので晩飯にした。疲れた。ずいぶん長い一日だった気がする・・・姉貴の部屋にあがってベッドに横になった。サイドボードに義兄と姉貴と姪が三人でニコニコして写ってる写真があった。姪が小学校に入学したときの写真なのか、満開の桜の下でぴかぴかのランドセルを背負ってる。義兄さん、すみません。あなたの義弟は姪に欲情して射精したろくでなしです。俺は自分が腹立たしくて情けなくて足元の毛布を蹴っ飛ばした。と、いきなりヴィーンという音がしてマットレスが震え始めた。???・・・毛布をめくると、毒々しい紫色のぶっといバイブが、うぃんうぃんと凶暴に首を振っていた。(前半終了)