隣の席の祥子

俺が中2の頃、10年以上昔の話。制服は何十年も変わらない詰襟の学ランと膝下のジャンパースカート、登下校時はヘルメットをかぶる様な田舎の中学校だった。秋の席替えで祥子と初めて隣の席になった。窓側の一番後ろ。そこの席は小中高で後にも先にも一度きり。祥子は成績も運動もそこそこ、クラスの女子の中では中位のグループに属するホントに普通の子。バスケ部の俺とソフトテニス部の彼女とは接点は皆無、話した事も無く、月に一回行われる普通の席替えの筈だった。祥子がとてもスケベな女と気付くまでは。やがて授業中に机の下でプリントの切れ端を交換し合うようにまでなった。当時は携帯も無かったし、学生がポケベルを持つ様になるのは数年後。一番後ろだから誰にも気付かれない他愛の無い内容だったけど、メモを見て笑う祥子の反応が楽しかった。数日後、いつもの様にメモを渡そうとした俺は思いきって、祥子の太ももに直接メモを置いてみた。一瞬、祥子は驚いたようで、俺はすぐに“嫌だった?”と書いて渡した。“びっくりした!でも、嫌じゃないよ・・・”私もさわっていい?”祥子は俺のももに直接メモを置いた。無論、既に俺の倅は隆々と勃っている。“いいよ”今度は祥子の太ももをしっかり触り、軽く揉んでみた。もちろん女の子の身体を触るのは初めて。もうメモのやり取りは不用、互いに攻守交代しつつ徐々に核心に近付いて行った。そのうちに彼女の手が俺のチンポに触れた。祥子は少し躊躇したようだが、やがてしっかり触り出した。10秒ぐらいだったろうか。社会の時間。授業の終りは近い。祥子は手を離すと満面の笑みと共にメモを俺に渡してきた。“すごい!本当に大っきくなるんだね!”さすがに授業中にそれ以上のことは出来なかったが、男子の会話にほとんど上らない祥子の行動に少し面食らっていた。俺は祥子と隣になったことを神に感謝し、期待と妄想に胸と股間を膨らませた。その後も微妙に机を近付けては互いの下半身を触り合った。不思議な事に休み時間や放課後には祥子と話すことは無かったし、クラスに俺と祥子が仲が良いと思ってる奴は誰もいなかった。友達にも黙っていた。授業中の行為は二人だけの秘密。しかし、それ以上を求めるようになるのは時間の問題だった。ある日、2限後の休み時間、次の3、4限は技術の授業。俺は思いきって、祥子に言った。「3限後特別棟の非常階段で会わない?」祥子は俺の申し出に、少し思案したようだったけど「そうだね。でも一緒に出るとバレるかも知れないから時間をずらして、教室を出よ」の年から技術家庭科は男女一緒に行われるようになった。しかも2限続けて行われる唯一の授業だった。学校で祥子と二人だけになるチャンスだった。俺が教室を出た1分後に祥子が教室を出て、非常階段で落ち合う手筈になっている。電気スタンドを作る授業だが、当然身が入るわけが無かった。そして3限終了のチャイム。俺は友達との話もそこそこに切り上げ、祥子にアイサインを送りつつ教室を出る。祥子さっそく仲の良い友達に囲まれていたが、こちらに視線を返し、にっこり笑った。一旦校舎の裏に出て、非常階段の踊り場で待つ。本当に祥子は来てくれるのだろうか。ふと心配になった。友達の話から逃げられず来ないかも知れない。そもそも休み時間は10分しか無いのだ。1分が永遠とも感じられた。祥子は来た。俺が来た道を小走りに祥子は来た。「よかったぁ。マジ来ないかと思った」「ちゃんと約束したじゃん。トイレに行くって抜け出してきたよ」技術の時間だったから二人はジャージ姿だった。授業中とは違って周りには誰もいない。とりあえず俺は祥子を抱きしめた。初めて抱きしめる女の子の感触。祥子は緊張しているようで、手をダランと下げていたが、やがて俺の背中に回してきた。そして俺のほうはもっと緊張していた。抱きしめたは良いものの、どうしていいやら。胸にあたる柔らかい感触に子艦も緊張。「平沢くんのオチンチン大っきくなってる。お腹にあたるよ」いつしか祥子の片手は背中から、俺の下腹部へと下りてきた。負けじと俺も、祥子の胸にさわった。今から思えば中学生の胸なんてたかが知れてるがでも当時の俺には至高の柔らかさ。ジャージのジッパーを下ろしTシャツの上から揉んだ。「なんかおかしいね」祥子がくすぐったそうに言った。技術の休み時間に非常階段で乳繰り合っているのだ。しかも10分休み、もう時間が無い。「ねぇ、最後にオチンチン見せて」「いいよ。じゃその代わり、おっぱい見せてよ」俺も調子コイていた。なんの躊躇もなく、ジャージとパンツを一気に下ろした。俺の子息は「親指@ジャンケンのパー」の如く、「ヘソに当れ!」とばかりにバルクアップ。晩秋の踊り場を一瞬の沈黙が支配した。「すごいっ!すごーい!!わぁ」やたら祥子が嬉しそうに言うので、なんか気恥ずかしくなった。俺はそれをごまかすように祥子のジャージの前をはだけさせ、Tシャツを捲し上げた。真っ白なブラがに包まれた乳房が、俺の眼前に現れた。ワイヤーも入ってない中学生らしい地味なブラだった。祥子の色白でツヤツヤした肌。なんかいい香りがした。季節は冬の足音が聞こえる頃で「風がちょっと寒いね」祥子が照れくさそうにつぶやいた。俺は無言でブラの上から祥子の胸の幾度か感触を確かめ、そのまま上へブラをずらした。姉が二人いる俺はブラの構造も何となく解かっていたけど、さかる心と残り少ない時間に焦り、少し強引だった。乳房がブラと一緒に持ち上がり、一瞬引っかかていた乳首がこぼれた。手のひら全体で祥子の胸を包むと、それはとても暖かかった。どんなエロ本や漫画よりも、小さくつつましい胸だったけど、そのリアルな体温に晒したままの俺のチンコは興奮しきっていたその時4限開始のチャイムが鳴った。「最後に!!」あせる祥子に俺は言うと、慌てて両手で胸を揉み、一気に乳首を舐めた。「ちょっと!平沢くん授業始まっちゃったよ。行かないと!」それは解かってはいるんだけど、乳首を見たら吸いたくなる。これは男の原始的なモノなんじゃないかと思ってしまう。それに祥子も無言でされるがままに抵抗しなかった。ホントに一生でも舐めていたいと思ったけど、さすがにそれはヤバい。口を離し、ブラを乱暴に戻した。「祥子さん、先に戻って。俺は時間差で行くから」祥子はTシャツに手を突っ込んでブラを直しながら、辺りの様子を見まわし何事も無かったように歩いて戻って行く。俺が教室に戻った時に先生はまだ来ておらず、技術室は騒がしいまま。一足先に戻った祥子は何事も無かったように再び友達の輪に加わっていたそれからの授業の間、心配だった。祥子が怒っているのではないか?しかし、それも杞憂だった。「すっごいドキドキした。また平沢くんのアソコ見せてね」当然俺たちは、翌週再びあの場所で落ち合うことを決めた。そして1週間後の技術の時間、休み時間になる。すぐさま俺は非常階段に向かう。やがて祥子は先週と同じ様に小走りにやってきた。「誰にも見つからなかった?」「うん大丈夫。それより時間が無いから早く」当たり前だが、ムードもクソも無い。「私がズボン下ろしていい?」祥子は俺の前にひざまずき、ゆっくり、ジャージ、そして俺のパンツを下げてきた。「平沢くんモジャモジャだよ」俺の朕毛を評して曰く、祥子は微笑んだ。ジャージが下がって行くと、やがて未だ世界を知らぬ俺のチンコは古代ローマのカタパルトの如く、威勢よく跳ね上がった。祥子はケタケタ笑い。「面白〜い!ホント、なんでこんなに大っきくなるの?いつもはもっと小っちゃいでしょ」無邪気か、はたまた天然か、中学生の自尊心を傷つけてくる。「触ってい?」「汚ねえけど、いいの?」祥子は返事をせずに、紀藤の上部台地にタッチしてきた。あたかも両生類に触る小学生のようにおっかなびっくりに。俺は感じていなかった.ひたすらに同級生が俺のチンコに触れている、その事実、そのシチュエーションに全身全霊も持って興奮していた。そして祥子は何度か順手か逆手で迷いながらも、俺のチンコを握ってきた。我慢できなかった。俺はひざまずいてチンコを観察している祥子の脇を抱えて立ち上がらせると、ジャージをはだけさせ、Tシャツとブラをたぐし上げて、揉んで、吸って、舐めて、しゃぶった。祥子の片手は俺の子艦のまま。「祥子さんのアソコみていい?」祥子は無言でうなずく。攻守交代。今度は俺がひざまずいた。ジャージに手をかけると、祥子のズボンの紐はきつく縛ってあった。俺はズボンの紐を結んだ事が無いし、そもそも既に無くしていた。“女の子はしっかり結ぶんだ”そんな素朴な発見がいちいち嬉しく、子艦の剛性はUPしていった。しっかり結んだ紐を緩めジャージを下げた。ブルマが現れた。当時、少なくとも俺の中学では女子は全員、制服の時も、ジャージの時も下にはブルマを履いていた。よって中学時代俺のパンチラ体験なんてほとんど皆無。それにほとんど毎日見ているブルマにそれほど興奮を覚えなかった。なんだかんだブルマの感触は新鮮で、俺は夢中でさすった。尻を、丘を、そして谷間を。さすがに祥子は「ちょっと平沢くん!そこはやめて、汚い」といったが、もう止まるわけが無い。恥丘、俗にモリマンと呼ばれるそこは少し堅くて、盛り上っていた。女子のアソコは何も無いと思っていた俺には、ホームルームで発表したいくらいの感動だった。祥子も少し怯えたような顔をしているけど黙って、俺を見守っている。ブルマを脱がすべく、手を掛けた。一緒にパンツも下ろしそうになったので一旦手を掛けなおした。あの時の祥子のパンツはいまでも鮮明に覚えている。白とグレーのストライプだ。間近で見る同級生のパンツ。パンツ越しにアソコに触ろうと思ったが、さすがに憚られ、先を急ぎパンツを脱がした。祥子の饅毛は細長くキレイに映え揃っていた。「恥ずかしい」とは言うものの、祥子は俺の肩に両手を置き、じっと俺の行為を見ていた。饅毛なんてエロ本に出るような女にしか生えないとどこかで思っていたところもあり。クラスの普通の女の子にも俺と同じように毛が生えている。それだけ事実がどれほど嬉しかったことか。大袈裟だが興奮より先に世界が広がった気がした。俺は無心で指を割れ目に伸ばした。今の感覚でいう濡れているというほどではなかったが、かすかに湿っていて、指先に熱い感触が走った。次の瞬間、俺の舌は祥子の饅子に伸びていた。クンニリングスである。順序も何も滅茶苦茶なのは百も承知。ただ本能が欲していた。祥子は軽くパニック。「ちょっと、やだ!?待って!ねっ!」バター犬と化した俺の頭を抑えて、恥ずかしがる。俺の記憶が確かなら、祥子の饅子は無味無臭。夢中で匂いなんて気にしなかったのか、あるいは、約束を考慮して朝洗ってきたのだろうか。俺は「デラべっぴん」などで仕入れた知識はあったが、所詮机上の理論。どこが膣で、クリトリスなんて、さっぱり解からなかった。ただ無心で舐めた。祥子のジャージやパンツは足首まで落ちて、お互い下半身は全てさらけ出していた。舐めるのをやめ、俺は立ちあがると祥子を抱きしめた。「もう、平沢くんのバカ」祥子は恥ずかしさからなのか、それともか…力一杯抱きしめてきた。俺は祥子のTシャツとブラを肩までたくし上げた。祥子はほとんど全裸にちかい状態。俺は下半身裸。残り少ない時間を抱き合った。ここは俺の中学校で、少し前まで話した事も無かった女の子と、たかだか10分の休み時間に校舎裏の非常階段で、裸に近い姿で抱き合っている、誰にも知られずに。遠くに教室からの声や校内放送が聞こえてくる。にわかに目の前で起きている事が夢のように思えた。4限開始のチャイムが鳴った。その鐘の中、祥子と俺は初めてのキスをした。多くの手順を間違えてきたけれど、それは軽く口唇を重ねるだけの中学生らしいものだった。「寒いよね。帰ろっか?」「そうだね」少し気まずい空気を笑って誤魔化した。二人は慌てて身なりを整え、先週と同じように時間差で教室に戻った。次の授業中、夢を見ているような錯覚と良心の呵責を感じ続けていた。祥子はいつも通り、友達おしゃべりしながら電気スタンドを作っていた。数日後、12月になりまた席替えがあって祥子と俺の席は離れた。それでも俺たちは翌週の『非常階段の密会』の計画を立てていた。そして技術の授業の日が来た。技術室の外は白く染まっていた。いつもより早い初雪が降ったのだ。休み時間になっても俺が席を立つ事は無かった。それからの俺と祥子は、昔の関係に戻ったと言っていい。何度か、本格的にHしようという話をした事はあったが、お互い部活が忙しかったし、冬はテニス部も体育館を使うので、バスケ部の俺とは完全に練習時間が変わってしまい、一緒に帰ることもままならなかった。やがて3年になりクラスが分かれ、会っても挨拶する程度になり、高校も別になった。中学の連中と久々にあって話しても、祥子が話題に上るのは稀であった。後にも先にも、祥子の浮いた話を聞くことはほとんど無かった。俺と机を並べた1ヶ月が熱病であったのか、あるいは、俺と同じように祥子とのことを胸の奥に仕舞っている奴がいるのかは分からない。高校で俺にも彼女が出来、童貞ともおさらばした。たまたま行った。祥子の高校の文化祭で偶然出会い、話す機会があった。あの事はお互い口には出さなかった。祥子にも彼氏がいるそうだった。簡単に近況や進路の話をして別れた。俺は大学進学で上京し、祥子は地元の専門学校に行ったらしい。小中高、授業の間の10分休みなど何百回あったかわからない。たった10分間。祥子との体験は今でも夢だったのではと思う時もある。同時にそれをネタに何百回抜いたか、祥子とのかなわなかったHを妄想し。だが、女を知ったのちはその妄想に頼る事も無くなって行った。あの非常階段でどんな事を話したのかも、だんだん忘れてきた。このお盆に久しぶりに地元に帰った。今年の春、祥子は結婚したらしい。