10年前。。。

16歳の夏。。。日曜の昼下がり。部活動を終えて自転車道(旧電車道)をゆっくりと自転車で走っていた。平日なら、学生やおばあさんが歩いてたりするのだが今日は日曜。暑さのせいか誰もいない。見通しのいい道が家まで続いている。一人でゆっくり自転車をこぎながら、いつも人のいる道なのに誰もいないという違和感を抱きつつ、ふと人の気配を感じた。後ろだ。。。自転車だ。でもまだ距離がある。。。と振り向きもせず感覚で思う。なんとなく追い抜かされるのは気まずい。人がいない分余計にそう思った。相手も追い抜かすのは気まずいだろうし。。ちょっとスピードを上げて家路を急ぐ。結構自転車をこぐスピードには自信があった。体育会系で鍛え上げた脚力にもそこそこ自信があった。それなのに後ろから来る自転車の音は遠ざかるどころか近づいてくる。おかしい!けっこうとばしてるのに…2Kmくらい本気でとばしたけどあきらめた。さすがに疲れた。後ろから相手の自転車をこぐ音が近づいてきた。あと10Mくらいかな。…5Mかな…早く追い抜かしてくれ。。。その時、ハンドルを持つあたしの左腕の下から手が出てきた。そして胸を揉みながらそいつは「もみもみ」とつぶやきながらすばやく追い抜かしていった。その間約2秒。。。あまりのすばやさと初めての痴漢で声ひとつ出なかった。。。けどその痴漢、今思うと地味に努力家だな。。。そしてもしかするとこれが最初で最後の痴漢なのかと思うと…ちょっと自分が情けない(TT)